湘南投資blog

湘南投資勉強会を企画したり、銘柄分析をおこなう株式投資ブログです。

個人投資家目線で見た、ここ10年で大きく変わった中小型株のIRについて

湘南投資勉強会を主催しております、kenmoです。

 

自分自身が個人投資家である手前、普段のブログは個人投資家に向けて書いております。

今回は、#IR系AC ということで、IRに寄せた話をさせて頂ければと思いますが、

正直IRという観点であまりブログを書いたことが無いので、慣れない点何卒ご容赦下さい。

 

また最近の情報発信は配信がメインになってしまっているので、なかなか文章で

物を伝えるのが大変なのですが、頑張って書きますのでよろしくお願いします。

(最初の方々がハードルを上げまくってしまったのでそろそろハードルを下げます(笑))

 

 

自己紹介

大手企業に勤める、うだつが上がらないサラリーマンです。

2012年に300万円から株式投資を始め、2017年に1億円を達成して、

10年間、何とか退場せずに生き残っていく事ができております。

 

 

2015年頃までの投資環境

株を始めた当初より、中小型株をメインに取り組んで参りました。

(具体的な投資手法については今回は割愛させて頂きます)

 

私が株を始めた2012年頃は、中小型株の情報を得る手段が本当に少なかったです。

証券会社主催のセミナーに参加する、もしくは株主総会に行く以外に方法が無く、

あとは3ヶ月に1回の決算発表を待つしかありませんでした。

 

社長の顔すら分からないし、人となりもわからない・・・

そんな会社に何百万円、何千万円という資金を入れることもしばしば。

 

一個人投資家という立場では、対面での取材などもできません。

 

 

IRTVの感動とログミーファイナンスの衝撃

そんな折、2015年頃からIRTVというサービスが始まりました。

 

IRTVというサービスは本当に画期的でした。

今まで個人投資家が見ることができなかった社長のインタビューが、

インターネット上で無料で見れるようになりました。

社長の話し方、雰囲気などから企業風土がイメージできるようになり、

投資判断において非常に役に立つようになりました。

IRTV|上場企業の決算情報をショートムービーでわかりやすく

 

さらに、ログミーファイナンスが決算説明会の書きおこしを

ほぼタイムラグなしに実施してくれるようになりました。

ログミーfinance - 投資家と企業を繋ぐIRメディア

 

この2つのサービスによって、個人投資家と機関投資家の情報の非対称性が

グッと小さくなったのではないかと個人的には感じています。

 

 

勉強会を始めたきっかけ

2018年から、湘南投資勉強会という勉強会を主催するようになりました。

最初は、四季報を持ち寄って4~5人でファミレスで銘柄の話をするという、

非常に小規模なところから始まったのですが、今では会場とオンラインで、

非常に多くの方にご参加頂ける勉強会になりました。

 

勉強会の目的としては、「個人投資家同士で情報交換をしたい」だったのですが、

ゆくゆくは勉強会自体の認知度を上げて「IR説明会なども開催できるようになれば」

とも漠然と考えておりました。(ありがたいことに実現できております)

 

特にここ1~2年で非常に多くの企業様に認知して頂けるようになり、

IR説明会を頻繁に開催できるようになってきました。本当にありがたいことです。

 

 

現状の課題について

非常に悩ましいのが「銘柄ディスカッションの時間」と「IR説明会」のバランスです。

というのも、参加者にとって興味のある会社と興味のない会社があるのが普通です。

興味のない企業のIR説明会は、その参加者にとって非常に退屈な訳です。

 

例えば2社のIR説明会をやると4時間くらいかかるのですが、

4時間あれば個別銘柄ディスカッションだと10銘柄以上できるので、

もっと銘柄ディスカッションの時間を確保して欲しい!という声があります。

 

とはいえ、企業のIRを直接対面で頂く機会なんてそうそう無い訳ですし、

この機会は絶対に維持したいと思っています。

 

「じゃあ勉強会の回数を増やしましょう!」という意見も頂くのですが、

私自身も週末は、家族のご飯作ったり、子供と遊ぶ時間を確保したい訳です。

 

 

・・・となるとこの場合の最適解は、

もっと「こういう場が全国各地にできるようになる」

ということなのかなと思っております。

 

なので、既存の勉強会の運営に不満のある個人投資家の方は、

是非自ら勉強会を立ち上げて欲しいな、、(笑)  と思っています。

 

 

IR担当者の皆様へ

多分、このブログを読まれているIR担当者の方は、

「積極的にIRをされている側」の企業様だと思います。

本当に皆様のお陰で、ここ1~2年で中小型株のIRのあり方と

いうのが非常に変わってきたと思っております。

5年前、10年前とは隔世の感があります。本当に感謝しております。

 

色々なサービスも活用しつつ、個人投資家に向けた企業側からの情報発信が

どんどん積極的になってきていることを強く感じております。

 

一方で、まだまだ課題も多くあると思います。

例えば、個人投資家と企業との対話の場はもっと多く作っていきたいです。

 

ただ、それをするためには企業だけでなく個人投資家側もレベルを上げて

いかないといけないと思っていますし、双方Win-Winの関係になれるように、

これからもうまくバランスを取りながら勉強会を主催していきます。

 

 

 

どういうIR資料が良いか

最後に、一個人投資家としてどういうIR資料が好きかを書かせて頂きます。

 

好きなIR資料の特徴は、端的に言うと

投資家が期待するKPIが開示されており、

投資家の疑問に思う点が既に明記されている。

ここに集約されると思ってます。

 

たとえば、情報通信系だったら、従業員数×単価×稼働率の、

それぞれが開示されていると非常に投資判断がしやすくなります。

労働集約的な会社であれば従業員数の推移は絶対に欲しいですし、

原材料高や為替の影響が業績にヒットする場合はその情報が欲しいです。

 

中期経営計画は積み上げ型で、ゴールと根拠は明確であってほしいです。

例えば2027年に売上200億円/利益20億円!などと掲げていながら、

2023年~2026年までの推移が書かれていない中期経営計画は、

きっとこの企業は2026年まで投資をガンガンやって利益を出さずに、

2027年に数字を作ってくるつもりだな。と判断して投資対象から外します。

根拠が不明瞭な場合も同様です。

 

あとは、投資家が当たり前に意識する点についての記載があるかどうかです。

QonQで利益落ちてるのは何でだろう?

2Qまでの進捗率が良いのに上方修正しないんだろう?

何で上方修正したのに、配当据え置きなんだろう?

投資家が決算を見た瞬間に意識する、最初の疑問に対して、

案外理由が書いていないケースがあったりして、

さすがにそこは触れてよ、、と思ってしまうことはあります。

 

 

さいごに

 

改めてツクルバ重松さん、このような企画を立ち上げて頂いてありがとうございます。

 

こんな素晴らしい企画を立ち上げた重松さんってどんな方なんだろう。
きっとすごくイケメンで優しくて人間味あふれる方に違いない!
そう思ったそこの貴方!何と、重松さんに会えるチャンスがあります。

 

【日時】2022年12月17日(土)13:00~18:00
【会場】藤沢商工会館ミナパーク 503会議室 (JR藤沢駅徒歩3分)
※会場開催とオンライン(Zoom)開催の併用で実施します。


13:00-14:30 第1部 株式会社ツクルバ IR説明会
14:30-15:30 第2部 なごちょうさん講演会 ライブビューイング会場
15:40-18:00 第3部 2022年の振り返りと2023年の投資戦略を考える会

 

こちらよりお申し込みください。
https://peatix.com/event/3386244/view

 

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