久々のブログです。
こんばんは。
10月30日に中小企業診断士の2次試験を受験してきました。
私が中小企業診断士の試験勉強を始めたのは2018年のことでした。
この資格の存在自体を意識したのは井村俊哉さんの影響だったかと思います。
1次試験の財務会計と企業経営理論の過去問を見て、
株式投資に役に立ちそうと思って本格的に勉強を始めました。
中小企業診断士の試験は何段階かに分かれます。
1次試験
1.経済学・経済政策
2.財務・会計
3.企業経営理論
4.運営管理
5.経営法務
6.経営情報システム
7.中小企業経営・政策
私は1次試験の突破に4年を費やしました。
2次試験
筆記試験
A 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅰ(人事・組織)
B 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅱ(マーケティング・流通)
C 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅲ(生産・技術)
D 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅳ(財務・会計)
2次試験は論述試験になります。
事例を読んで、中小企業診断士として助言をする訳ですね。
9月後半から10月にかけて湘南投資勉強会の予定を一切入れず、
飲み会も断り、投資関連の雑誌の取材等も断って、勉強の時間を作りました。
それなりに頑張って解答欄を埋めたのですが、2次試験は相対評価です。
上位2割に入らないといけません。
他の受験生がもっと素晴らしい回答を書いていた場合は不合格になりますし、
これが、過去の多くの合格者が言う「全然手応えがない」の正体なんですね。
私は受験校の講習も受けなかったですし模擬試験も受けていません。
80分×4事例という消耗戦に本番で初めて挑んだわけですが、
途中で脇腹がつり、胃が痛くて食事も喉を通らず、なかなか過酷な試験でしたw
助言ができるということ
さて、中小企業診断士の1次試験と2次試験は、ハードルが全く違います。
1次試験は知識だけで解けますが、2次試験は企業に対する「助言」が求められます。
私も株の勉強会を主催しており、IR説明会も多く開催する中で、
①「〇〇について教えてください」系の純粋な質問。
②「なぜ△△をしないのでしょうか」系の疑問提唱型の質問。
③「○○なので△△した方が良いと思います」系の提案型の質問。
の3つのタイプの質問をよく耳にします。
私の感覚では、
中小企業診断士の1次試験の勉強をすると①や②の質問ができるようになる。
中小企業診断士の2次試験の勉強をすると③の質問ができるようになる。
といった感じでしょうか。
資格を取って中小企業診断士として活動を始めると、
さらに見方は変わってくるのかもしれませんが、
2次試験終了時点での現状の私の認識はこんな感じです。
個人投資家が中小企業診断士の資格を取る意味について
逆説的ではありますが、個別株投資をやってて決算短信をたくさん読んでいると、
事例IVの経営分析問題は取り組みやすいです(生産性指標を書け、で撃沈しましたがw)
あとは、事例企業に具体的な上場企業を当てはめてイメージすることもできます。
例えば事例IVの中古車販売という業態を見て、先日のグッドスピードIR説明会の内容から
棚卸資産や固定資産が増えそうだな、と連想して回答を作ることができました。
中小企業診断士の試験は対象があくまで上場企業ではなく中小企業なので、
中小企業特有の課題にフォーカスを当てる必要が出てきますが、
中小企業診断士で勉強した内容は投資に生かせるし、
投資で勉強した内容は中小企業診断士に生かせるなと思いました。
その意味では「シナジーを生かせる」資格ではないでしょうか。
中小企業診断士を取った後について
2次試験が終わってから色々考えていたのですが、
サラリーマンを続けながら企業内診断士として活動するのは制約が多いので、
サイドFIREして診断業務と個別株投資と勉強会・IR説明会等を軸に、
中小企業診断士として活動の幅を広げていきたいなと思っております。
(あくまでも「合格した暁には」ですけどね)