湘南投資勉強会 銘柄分析シリーズ第2弾です。
【6254】野村マイクロ・サイエンス
【9698】クレオ
この2銘柄、共に四季報では前号比増額。ニコちゃんマークもついています。
ですが、四季報発売後の2銘柄のチャートの差は歴然です。
【6254】野村マイクロ・サイエンス
【9698】クレオ
野村マイクロはあまり上がらないのに対し、クレオが上がった理由についてですが、
この場合、四季報の記載内容やファンダはあまり関係ないと思います。
強いて言うならクレオは上げたい人がいたから上げた、といったところでしょうか。
もう少し、クレオのチャートについて見ていきます。
12/21、12/22に2日連続ストップ高をつけています。
株探の記述は上記の通りですが、
特に「上がる材料が見当たらない」のですよ。
何か材料が出たとか、新サービスを発表したとかであれば分かるのですが、
突如として2日連続ストップ高をつけている=買い上げた主体がいる。
と解釈するのが自然です。
この時点で、仕手筋の介入がありそう、と判断します。
その後、2月の全体相場の暴落で株価は一旦元の位置に戻りますが、
2/28に四季報オンラインで今期の予想が大きく更新されました。
ちょうど丸で囲ったあたりですね。
2月の暴落で一旦元の値位置に戻った後、再び物色が始まっています。
3/29に大きな出来高を伴って、大陰線をつけています。
ですが、その翌日にはまた陽線をつけています。
そして株探を見ると、このタイミングで次から次へと
燃料が投下されているのが分かります。
とにかく、出来高と材料の出るタイミングが秀逸です。
四季報相場にかこつけて株価の上昇を演出し、売り抜けを測った大口投資家がいる。
教科書に載せたいくらいの典型的な仕手株といって良いかもしれません。
売り上げがヨコヨコで安定成長が見られない銘柄なので、
基本的には長期保有を意識しない方がよく、
「短期的なマネーゲームに乗る」くらいのスタンスで臨みたい銘柄です。
怒涛の材料ラッシュと出来高を伴った大陰線のタイミングを見る限りでは
ひと相場終わったような印象で、ここからファンダを分析しても意味がありません。
むしろ、クレオのような動きを頭に叩き込んでおいて、
次の仕手株相場を取るぞという意気込みの方が良いと思います。
基本的に材料株、仕手株は地合いが悪い時の方が相場を作りやすいので、
今はそういう銘柄を狙ってみるのも悪くないのかもしれません。
この辺りの仕手株の考え方は、中原圭介さんの本が非常に参考になるのですが、
もう13年前の本で、amazonでは何故かプレミア価格がついてますね・・・。
もし書店で見かけることがあれば、是非読んでみていただきたいと思います。