1Q、2Q、3Qと3四半期続けての赤字決算となりました。
通期の予想を達成するためには売上高7.2億、経常利益2.7億円が必要になります。
達成できるの?というのがパッと見の第一印象です。
売上は計画に届いていないものの、
一応利益の方は、赤字ながらも計画を上回っているようです。
4Q偏重な会社ですので、会社の発表した数字を信じるのであれば、
通期はそこそこのところで着地するのかもしれません。
"MC"って何ぞや??
・・・というのが誰しも感じる疑問だと思います。
その説明がずっと後、22ページ目のスライドでようやく出てきます。
うーん、"経費削減額等"っていまいち何なのか分かりませんね。
てっきり、業務改善によって1年前より1.6億円の経費を削減したのかと思いきや、
MCサービスにおける制作原価を自治体における経費削減額や付加価値額と仮定。
とあり、単にこれは冊子の制作時にかかった原価(コスト)のことを言っているのか?
その1.6億円という数字を強調することに何の意味があるのか、私には分かりません。
まぁ、あまりこだわっても仕方ないので気を取り直して次のページに行きます。
"DSサービス"って何ぞや??
またしても謎のキーワードが出てきました。
この説明は21ページ目のスライドで出てきます。
自治体の遊休スペースを新たな財源に変えるサービスのようです。
しかし、右下の財源確保額って何なんですかね?
あー、、、、なるほど自治体の"財源確保額"のことですか。
これまでホープが創業以来、自治体の財源をこれだけ確保してきましたよという。
・・・凄いの?何なの?
時間軸が無いから全然分からないのと、
株主向け資料でその数字大事なの??
というのが率直な感想です。
株主が知りたいのは、
MCへの注力により4Qへ収益計上が偏るという言い訳じゃなくて、
「どうしてMCへ注力すると4Qへ収益計上が偏るのか」その理由。
4Qで本当に通期予想の計画が達成できるのか、その根拠に説得力はあるのか。
・・・ということだと思うんですよね。
その辺りの説明がどこにも書かれていないので、とても不安になります。
得てしてこういう読者に対して不親切なスライドを作る会社は、
「成長戦略」のスライドで読者をごまかすような適当な絵を載せてきます。
横軸が何なのか、縦軸が何なのか、いまいちよく分からないスライドです。
矢印も適当ですし"2022年頃"とぼかして書いているくらいなので、
具体的なビジョン・計画がまだ見えていないのでしょうね。
目先の事で一杯一杯で中長期的な戦略が十分に考えられていないような印象です。
現金が2.9億しかありません。しかしながら買掛金が6.1億円あります。
単純計算で、あと3.2億円足りません。
商品及び製品が5.3億ありますが、これが売れないと一気に資金繰りが苦しくなる。
4Qで巻き返せるのか、それとも株主からお金を巻き上げる局面がくるのか。
何だかいつ公募増資が来てもおかしくない、そんな印象が拭い去れません。
こうして見ると、先日保守的すぎると言って売ってしまった
ファンデリーのB/Sが、とても素晴らしく思えてきてしまいますね。
本日もお疲れ様でした。ファンデリーは昨日の決算分析の結果、全売却しました。5月に入ったら少し相場から距離を置こうと思ってましたので、画像を貼るのは暫く控えます。株価見ると売買してしまいたくなってしまいますしね(笑) 決算分析頑張ります。
— kenmo@底辺投資家 (@kenmokenmo) 2017年5月1日
私が売ってからどんどん上がってるんですよね・・・(笑)