一昨日から、このニュースが物議を醸しているのですが、
艦これに関する利害関係や権利の所在について今一度調べておかないと、
今後KADOKAWA株を保有していて良いものか自信が持てないので、
今週末、時間をかけてずっと調べてました。
もともとどういう体制で、どういう経緯で"艦これ"が生み出されたのか。
課金収入はどちらに入るのか、権利は誰が持っているのか、
それによってDMM.comと角川ゲームスの利害関係が大きく変わってしまう。
調べても調べても断片的な情報ばかりでどうしても腑に落ちなかったのですが、
C2機関の"kanata"さん = 角川ゲームスの田中謙介さん (開発本部 副部長)
という事実に気がついた途端、「そういうことだったのか!」・・・と。
今まで疑問だった全ての謎が、驚くほど一気に解消されました。
一番大きなヒントになったのが、先日買ってきてもらった、
C2機関より今年の夏コミで発行された「提督の夏休み」でした。
つまるところ、"艦これ"というのは、角川ゲームスの田中さんが
【C2機関】から、コミケ向けに出そうと温めていたゲームだった訳です。
※この辺りのサイト参照。
それがDMM.comプロデューサー岡宮道生さんとの話し合いの中で
(この間の詳しい経緯は分かりませんが)、DMM.comから配信できることとなった。
艦これの構想は元々角川ゲームスの田中さんが持っていたもの。
その権利関係は全て田中さん、ひいては角川ゲームス内部に抱えている。
これはとても大きいことで、仮に艦これの元アイデアがDMM.com側や社外から
来たものであれば、角川ゲームスはロイヤリティを払う立場になる訳です。
ところがそうではない。
艦これの場合は、全て角川ゲームス側で生み出された知的財産なので、
角川ゲームスはロイヤリティを受け取れる立場になります。
ただ、艦これの製作費用はおそらくDMM.comが100%出資しているのでしょう。
従って、ゲーム"艦これ"内での課金収入はおそらくDMM.com側に渡ってしまう。
それが、KADOKAWA会長の
100%他の会社がお金をパートナーシップで出してくれていて、
うちは扱っているだけでほとんど儲からないことが判明しまして、
非常にがっかりしているところです
この発言の意図するところなのだと思います。
ですが、今後の艦これを使用したグッズ等の版権収入、
さらには関連書籍等の売上は、すべてKADOKAWAグループに入ってきます。
艦これというゲームを作ったのは角川ゲームスですが、
(中略)
ひとつのIP(知的財産)を使いまわすという、私が3年後くらいに目指していたことがささやかですけれども、艦これというものに現れていることを知って、このささやかなものに角川の運命を預けていいものか……
以上、まとめると凄く簡単な図ですが、こういう事になると思います。
で、元々のハフポストの記事ですが・・・。
KADOKAWA内部でのIP(知的財産)の使いまわしという、
理想的なビジネスモデルが艦これの中に生まれつつあると。
会長は"艦これ"に対して好意的で可能性を示唆した発言をしているにも関わらず、
「儲からない」の部分だけを強調した、何だか穿ったレポートのようにも見えてきます。
正直、KADOKAWA株を買うことが艦これ運営やC2機関を応援することになるのか、
中の人にメリットがあるのかというのが、今回の会長発言で揺らぎました。
ですがその分、時間をかけて調べるきっかけを与えてくれたお陰で、
内部の人間関係、利害関係、角川の今後目指すところを、より明確にできたと思います。
いやぁ、結構がんばって調べてみるもんです。
思いがけない発見もあったりして面白かったですし、
雨降って地固まる、というのはこの事ですかね。
今後は臆することなく、根拠を持って投資判断ができそうです。
ですがその前に4-4 カスガダマ沖海戦をいい加減にクリアしたいのですけど。。
※一応、時間をかけて調べた内容ですが、間違い等ありましたらご指摘願います。。